協和では、新製品開発に日々取り組んでいます。
とはいえ、なかなかうまくいかないものも多く・・・。
今日は、その中の一つ、フッ素コーティングの検討をご紹介します。
オイルゲージの要望の一つとして『ゲージ管の汚れを防ぎたい』というものがあります。油の種類によってはゲージ管が汚れて残量が見にくくなるケースがあります。汚れを防ぐ目的だけで言えば、PFAパイプが最も良いのですが、半透明であるため、必ずしも見やすいわけではない点、また、比較的柔らかい素材であるため、弊社では、KLPC型にしか使えない点などが問題です。
そこで、ガラスにフッ素コーティングをすることで、透明で見やすくて汚れにくいゲージ管ができると考えました。とはいえ、社内にコーティング技術があるわけではないので、どぶ付けすれば、化学反応でコーティングできる某社の製品を試しました。
重油に➀PFA②フッ素コーティングガラス③ガラス(コーティングなし)④ポリカーボネートを浸けて、半年間放置しました。結果は、写真の通りです(余っているパイプを使ったので、サイズがバラバラです。)
上から➀PFA②コーティングガラス③ガラス④ポリカ
ご覧いただくと、コーティングされている部分は汚れておらず、フッ素コーティングの効果が出ているのが分かります。
これで商品化ができて大儲け・・・そう考えていた時期が私にもありました・・・。
実は、こちらのコーティング剤、アルカリには弱いとのことで聞いていたのですが、実験していると、どうやら、油の成分として含まれる酸化防止剤にも弱いようで、コーティングが持続しないという結果になってしまったんですよね。油には大抵酸化防止剤が入っているため、用途がものすごく限定的になりそうだということで、あえなくボツとなったのでした。。
ボツ案件担当者あるあるですが、まだどこかで諦めきれておらず、どこかで沢山使ってもらえそうな用途は無いかなあと思いながら過ごしております。
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