オイルゲージを選定するために必要な液体の情報について①

   暦の上ではもう春なのだそうです。毎年このニュースを聞く度、どこがやねん!と突っ込んでしまいます。ここから少しでも暖かくなって欲しいです。寒いの苦手なので…

 

さて、弊社製品は多種多様な液体に対応する為、ラインナップが豊富です。それ故に、どの製品が適しているの?と思われる方も多くいらっしゃるようで、弊社のHP上にあります、お問い合わせフォームからそのような質問も多く寄せられます。その中にご使用になられる液体に関してお聞きしているのですが、その中で度々「アルカリ性(酸性)の液体だ。」「PH○○の液体です。」といった回答がございます。

 

ご使用される液体についてオイルゲージの使用可否を判断する際には、液に含まれる成分、濃度、温度、タンク内の圧力、これらが明示されていないと的確な判断はできません。アルカリ性である事しか分からない場合、アルカリ溶液向けの製品をご案内する事は可能ですが実際の液種や濃度、ご使用温度によっては適さないケースがあります

また、PHの数値はアルカリ性や酸性の指標でしかなく、オイルゲージのパッキンや本体、ゲージ管に使用されているゴムや樹脂の耐性判断には、ほとんど関係ありません。

例えば、レモン果汁はPH23と数値だけ見れば強い酸性ですが、ご想像の通り、オイルゲージへの強い攻撃性はありません。(レモン果汁の液面を確認することはほぼないと思いますが…)

 

では弊社としてどういった回答を望んでいるのかを記します。

1 液体のSDSを提示頂く。

 ⇒ 最高です。我々としては最も情報をもらえている状態なのですが、『企業秘密』の壁に阻まれ、適切な回答ができないケースもあります・・・。


2 液体の商品名(品番等)

 ⇒ 具体的な液種がわからない場合、最終的に液体の商品名をご教示頂ければ、SDS等を検索することができます。液の詳細情報が得られた場合、適切な製品案内が可能です。ただし、情報が得られない場合もありますのでその点ご理解下さい。

 

液種についてはもう少し知って頂きたいことがあります。次回はその続きをお話しします。

長さが決まっている製品について

 少し遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。昨年、良いことがあった方は更に良い1年に、そうでなかった方は、リセットしてこの1年が良いものになることをお祈りしています。

 

さて新年1回目のQ&Aですが、長型オイルゲージは、カタログにない長さの製作は可能かという質問にお答えします。弊社のカタログやHPに寸法表があるのですが、標準の長さを記載しています。多くの長型ゲージは、そこから外れている中途半端な長さでも製作は可能です。しかしながら、中には長さが決まっている製品がございます。

今回は長さが決まっている製品について紹介します。

 

KL型 KL2型 KLA-SN型 KLVT型 KHR-A型 KHR-A2型

これらの製品は、部品の一部を成型で製作していますので、長さの型が決まっています。

現状細かいメモリが入っている製品はKL型とKHR-A型のみであることから、当該製品長さ違いの製作を望まれる方が多いのですが、現状はご希望に沿うことはできません。

 

KLM-LLS型 KLM-IIS型 KLM-AVLAVLS型 KLM-AVIAVIS

これらの製品につきましても保護管の長さが決まっていることから決まった長さでの製作となります。

長さはKLM-LLS型 KLM-IIS型は、

50 65(4型は除く) 75 100 125 150 200 250 300 350 400 450 500 550 600

KLM-AVLAVLS型 KLM-AVIAVIS型は

50 75 100 125 150 200 250 300 350 400 450 500 550 600

の長さで製作可能です。

なお、製品カタログ、HPの製品紹介ではKLM-AVLAVLS型 KLM-AVIAVISの長さに50 75の記載がありませんが、製作することは可能です。


 

 

最後に、上記で細かいメモリが入っている製品について記載しましたが、弊社でもKLA型などの他製品でメモリを入れる手段がないか思案しているところです。また、L型、I型も数量によっては、標準から外れる寸法も製作できそうです。今後、当ブログの新製品開発にて取り組みを報告できる日が来るかもしれません。

廃番となった製品と後継品について

  12月になり今年もあとわずか。この時期はどこの業界も多忙を極めますので、あっという間に年末を迎えてしまいますね。

弊社は半世紀以上の歴史があることから、長年弊社製品をご愛用頂いているユーザー様によっては弊社の古いカタログをお持ち頂いていることがございます。その中には、残念ながら廃番となってしまった製品もございます。今回は、廃番になってしまった製品とその後続品をご紹介致します。

 

 

・KLA-SA

本体にアクリル樹脂を採用した成型品のオイルゲージでした。本体の強度を増すために、材質が変更となり、廃番となりました。

後続品

現在、同系統の成形品のオイルゲージは、透明ポリアミド樹脂を用いたKLA-SN型となっております。またアクリル樹脂を用いた製品はKLA型となります。こちらは成形品ではございません。

 

・KLPC-F

パイプ式のオイルゲージで、KLPC型と比較して、本体部にブッシュ機構が付き、ゲージ管が抜けにくい仕様の製品でした。コスト面、生産性効率化の観点からKLPC型と統合されました。

後続品

KLPC型になります。

 

・KLPC-FR

上記のKLPC-Fと同系統のパイプ式のオイルゲージで、こちらは温水や一般鉱物油等、特性の違う液体で使用でき、且つブッシュ機構も備えている製品でした。

KLPC-F型同様、コスト面、生産性効率化の観点から廃番となりました。

後続品

KLPC-SF

こちらはKLPC-FR型からブッシュ機構をなくした製品となっています。


 

 廃番と記載しますとマイナスな表現となってしまいますが、こうして過去を振り返ってみますと、先人たちの努力によって、より良い製品に進化していった、またはその礎になったと捉えるほうが良いのかもしれません。ポジティブシンキングは大切ですからね。

これからも引き継ぎ、更に良い製品を製作するよう尽力して参りますので、今後とも宜しくお願い致します。

KLPC型、KLPC型-N型の屋外での使用について

 始まって間もないこのQ&Aブログですが、当HPにはQ&Aのコーナーがございます。

一問一答形式になっておりまして、よく頂く質問に回答しています。そちらもぜひ一読してみてください。

さて、そのQ&Aのコーナーには「屋外で使用できるオイルゲージは?」という項目がございます。弊社の製品のラインナップが並んでいますが、KLPC型、KLPC型-N型の記載がありません。多くの方にご愛用頂いている製品であることから、KLPC型、KLPC型-N型は屋外で使用して問題ないか?というお問い合わせを多く頂きますので今回はそれにお答えしようと思います。

 

屋外での使用では太陽光に含まれる紫外線、大気中に含まれるオゾン、降雨による水分などの影響を受ける事になります。

KLPC型、KLPC型-N型は本体にナイロン樹脂を採用していますが、耐油性、耐熱性に優れた性能を持つ反面、水分に対して長期間の使用では影響を受ける傾向があり、吸水による寸法の伸長や加水分解による強度低下が発生する可能性があります。靴を長期で使用し続けると靴底が剝がれてくる、あれと同じ現象です。

 

さらにシールに使用しているNBR製Oリングは、オゾン劣化することが知られています。難しくきこえますが、輪ゴムを放置しているとカピカピになって切れてしまう現象をイメージしていただければ良いかと思います。輪ゴムと比べるとはるかに影響は小さいものの、大気中に含まれるオゾンの影響を受けると、硬化や亀裂の発生に至る事があります。オゾンは一定程度の割合で屋外屋内問わず大気中に存在していますが、濃度の濃淡に関し、湿度や紫外線の影響が関係する傾向がある事から、屋外では特に影響を受けやすい事が予想されます。

 

これらの点から両製品の屋外での長期使用は厳しく、残念ながら推奨できないという結論になります。(使用環境による影響が大きく、問題が起きないケースもあるかとは思いますが、メーカーの立場としては、このような見解となります。)

 

どうしても屋外で使用される場合は、カバーを取り付ける等、雨や日光の影響が少ない場所にオイルゲージを設置していただくと、使用期間が延びると考えられます。ただし、屋内よりも劣化が早い環境であると考えていただき、定期点検や早めのゲージ交換を推奨致します。

第3流派の誕生~どちらからでも見える~

 早いもので、今年もあと1ヶ月です。年末に向けて、何かと忙しくなってきましたね。


 さて、本日は、お客様の要望から開発した製品をご紹介致します。(とはいえ、まだ、開発中の案件にはなるのですが・・・。

 今回の製品は、『KLM-L型』に関するものです。本題に入る前に、『KLM-L型』について少し説明したいと思います。この製品は、かなり古くからあるオイルゲージの形状となっており、長らく、ご愛用いただいているお客様も多い製品です。ゲージ管はガラス製で、破損防止のため保護管で覆われており、保護管の窓からオイルの残量が確認できるようになっています。

 さて、このL型ゲージ、古くからあるだけに、色々な会社で製作されていたのですが、実は、二つの流派(派閥?)が存在します。弊社の『KLM-L型』標準品の写真及び図面は、こちらになります。

          

ご覧いただくと分かりますように、ネジ部分に対して正面に可視部があることが分かります。名付けて『可視部正面派』です。ここまで書けば、もう一つの流派もお分かりですよね?そう、『可視部側面派』です。そして、こちらが標準品であるメーカー様もあります。弊社も『KLM-L型 可視部側面』とご注文いただければ、対応はしているのですが、残念ながら、JIS

規格のように、規格の統一はなされず、二つの流派は、どちらが正統派なのか、互いに譲ることの無いまま(?)、今日まで至りました。


 このような熾烈な流派の争いに一石を投じたのが、某企業様からのふとした一言です。「どちらからも液面が見れたら便利なんやけどな。」これにより、『可視部正面派』でも『可視部側面派』でもない第3の流派『可視部4面派』が誕生しました!

 このゲージは、ガラスを保護する部分が少なくなる代わりにどちらからでも見えることが特徴となります。まさに『守るより、攻めろ』の精神ですね。欠点は、加工がかなり難しいことです。何とか、長さ100までは、製作できそうな目途は立っていますが、逆に200以上はできそうにないです。今は、125と150の加工と、短いサイズの量産体制を検討中です。開発中の案件ですので、ご要望がございましたら、お問い合わせいただければ幸いです。よろしくお願い致します。





部品のみの販売について

  11月もあとわずかになりました。弊社の製品は受注生産品が多く、納期がかかるものもございます。今年中に製品がご入用の場合は、この時期から注文を頂けますと幸いです。

 

 さて、今回ご質問頂いておりますのは、オイルゲージの部品のみの購入は可能か?というものです。

まずご理解頂きたいのは、弊社としては部品販売を推奨していないということです。弊社のオイルゲージは漏洩検査や外観検査を行っておりこれらの検査もメーカー責任の一部と考えております。メンテナンスによる交換の際は新しいオイルゲージをご注文して頂きたいのですが、やはり不慮の事故が起きてしまい部品だけが欲しいということもあるかと思います。締付トルクを間違えてボルトが折れた、誤ってゲージを落としてしまいガラス管が破損した、フロートを紛失した…等々

この様な場合に対し、比較的交換が容易で、交換頻度が高いと想定される部品に限り販売を行っております

ここでは、特に多くご質問を頂く型式で販売可能な部品を紹介していきます。

なお、原則として、部品を販売できますのは標準品に限られますのでご注意ください。

 

KLA

取付ボルト 温度計付取付ボルト

取付パッキン

フロート

 

KLPC型系統

取付ボルト(ワッシャ付)

取付パッキン

フロート

ゲージ管

    本体に内蔵されていますOリングの販売は行っておりません

 

KIM

取付パッキン(ネジ部についているパッキンです)

    ガラス窓に付いているパッキン(窓枠パッキン)の販売は行っておりません

 

KLM-L型・I

フロート

ゲージ管 (上下のシールパッキン2個付)

シールパッキンのみの販売も可能

KLM型系統

取付ボルト 温度計付取付ボルト バルブ付取付ボルト

オイルゲージ表に付いているパッキン (上下のボルト首元に付いています)

オイルゲージ裏に付いている取付パッキン

ゲージ管(上下の保護パッキン2個付)

保護パッキンのみの販売も可

 

 

最後に、部品の販売はあくまで弊社製品をご使用のお客様に対しての販売になります。弊社には他メーカー様の相当品に当たる製品がありますが、部品に関しましては寸法などの違いで相当品とはなりませんのでご注意下さい。

PFAに指示線は入るのか?

  最近、熊の被害に関するニュースが増えていて怖いですね。なぜ、熊はかわいいカテゴリーに入っているのでしょう?(ティディベア、プーさん、リラックマ、すみっコぐらし etc...確かにみんなかわいいけど・・・。)誰か教えてください。

 

 さて、協和の主力製品の一つとして、KLPC型が挙げられます。中でもフッ素樹脂をゲージ管に使用した、『KLPC-PFA型』は、耐薬品性が高く、幅広い用途で使用されております。

 そんな万能型のPFA型なのですが、その耐薬品性ゆえにインクをはじいてしまうため、指示線を入れることが困難です。協和でも、指示線の希望は、理由を説明してお断りしてきました。

 しかし、できないと言われると、何とかならないか、と思うのが、技術者・研究者というものです。十数年もの間、アイデアが浮かぶ度に検討し、ボツになることを繰り返した結果、何とか簡単には剥がれないレベルで指示線を入れることに成功しました。



 画像の通り、ポリカーボネートと同じように指示線が入っています。注意点としては、多少は剥がれにくくなっているものの、指示線に耐薬品性があるわけではないので、薬品に浸けたりすると剥がれます。後は、製作工程が、通常の指示線インク入れよりも面倒なので、かなりお値段が高くなってしまいます。 

 開発中の案件扱いとなっておりますので、通常販売はまだ行っておりませんが、需要がどの程度あるのかを知りたいということもあり、お試しで販売したいと思います。ご要望があれば、お問い合わせいただければ幸いです。少量ならば現段階でも製作可能ですが、要望が多ければ、量産体制を確立し、通常販売にこぎつけたいと考えています。

  



オイルゲージを選定するために必要な液体の情報について①

    暦の上ではもう春なのだそうです。毎年このニュースを聞く度、どこがやねん!と突っ込んでしまいます。ここから少しでも暖かくなって欲しいです。寒いの苦手なので…   さて、弊社製品は多種多様な液体に対応する為、ラインナップが豊富です。それ故に、どの製品が適しているの?と...